【薬剤師監修】ニキビは皮膚科の薬で治る?種類・効果一覧と市販薬との決定的な違い

「市販のニキビ薬を使って良くなったと思ったら、またニキビができる」そんな経験はありませんか。
ニキビはスキンケアだけで解決する肌トラブルではなく、皮膚科で治療すべき皮膚の病気です。毛穴の詰まりや炎症の段階に合わせて適切な治療薬を使用すると、再発やニキビ跡のリスクを抑えやすくなります。
一方で、ニキビ治療は一定期間続ける必要があるため、定期的な通院を負担に感じる方も少なくありません。
通院が難しい場合でも、スマートフォンから医師の診察を受け、保険適用で治療を始められるオンライン診療という選択肢があります。
本記事ではオンライン診療や皮膚科を受診する前に知っておきたい、処方されるニキビ治療薬の種類や効果、市販薬との違いを分かりやすく解説します。
- ・皮膚科で処方される主なニキビ治療薬と効果
- ・ニキビ治療薬の値段
- ・市販薬では治りにくい理由
- ・副作用を抑えながら続けるコツ
- ・通院できない場合の選択肢
「今すぐ治療を始めたい」「まずは正しい薬を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は、薬剤師の監修のもと執筆しています。
\病院の待合室で待つ時間は、もうゼロに。/
※公式LINEから簡単に確認できます。
目次
【一覧表】皮膚科で処方される主なニキビ治療薬と効果

皮膚科で処方されるニキビ治療薬は、ニキビの状態(白・赤・膿)に応じて、大きく3つの効果に分けられます。
- ・毛穴の詰まり(コメド)を改善するもの
- ・殺菌作用があるもの
- ・炎症を抑えるもの
以下に、代表的な治療薬とその特徴を一覧表にまとめました。ご自身の処方薬を確認する際の参考にしてください。それぞれの薬には得意な分野があるため、自己判断で使い分けず、医師の指示に従いましょう。
| 薬剤名 | 主な作用 | 特徴 | 副作用 / 注意点 |
| アダパレン
(ディフェリン等) |
毛穴詰まりの改善
ターンオーバー(肌の新陳代謝)の促進 |
初期ニキビから予防まで広く使用される。 | 乾燥、赤み、ヒリヒリ感 |
| 過酸化ベンゾイル
(ベピオ等) |
殺菌作用
角質剥離作用 |
耐性菌ができにくく、長期使用できる。 | かぶれ、乾燥、漂白作用 |
| 抗生物質
(ダラシン、アクアチム等) |
殺菌作用
抗炎症作用 |
赤ニキビの炎症を抑えるために使う。 | 皮膚の乾燥、赤み、かゆみ、刺激感 |
| 合剤
(デュアック、エピデュオ等) |
上記の組み合わせ | 2つの成分で多角的に作用する。 | 単剤よりも刺激が出やすい |
塗り薬(外用薬)の種類と特徴
皮膚科におけるニキビ治療の基本は、塗り薬による外用療法です。実際の治療では「今あるニキビを早く治す」よりも、「新しいニキビを作らせない」ことが重視されます。
新しいニキビの発生を防ぐ目的で、以下の薬が使われる場合が多いです。
- ・アダパレン(商品名:ディフェリン)
- ・過酸化ベンゾイル(商品名:ベピオ)
これらは、ニキビの原因となる毛穴の詰まりを取り除くことで、ニキビができにくい肌へと導きます。
炎症が強い赤ニキビには、毛穴詰まりを解消する薬に加えて抗生物質の塗り薬や、2つの有効成分を配合した合剤(デュアック、エピデュオなど)が用いられる場合もあります。
症状の段階によって使い分けることが治療の近道です。最初は刺激を感じる場合もありますが、徐々に慣れることが多いです。まずは決められた回数と量を守って塗ることから始めましょう。
ベピオやディフェリンなどの薬は、使い始めに「赤み」や「皮むけ」が出ることがよくあります。これらの症状(赤み・乾燥・皮むけ・ヒリヒリ感)は、PMDAが公開している医療用医薬品情報(添付文書)でも副作用として報告されており、治療開始直後に出ることがあるとされています。多くの場合は徐々に落ち着きますが、症状が強い場合や悪化する場合は使用を中止し、医師に相談してください。
飲み薬(内服薬)の種類と特徴
飲み薬(内服薬)は、すべてのニキビに使われる治療ではありません。塗り薬だけで十分な改善が得られない場合や、炎症が広範囲に及ぶ中等度以上のニキビに対して、併用されることが一般的です。
主に使用されるのは抗生物質で、炎症を伴う赤ニキビの悪化を抑える目的で使われます。
また、体質的な要因が考えられる場合には、漢方薬が処方されるケースもあります。主に使う漢方は「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」や「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」です。
さらに、皮脂分泌のコントロールや肌の回復を助けるために、ビタミンB群やビタミンCが補助的に出されることもあります。内服薬は体の内側から治療をサポートする重要な役割を担います。
ただし、漫然と飲み続けるものではないため、医師の指示通りに服用期間を守ることが大切です。
抗生物質の飲み薬は、赤ニキビの炎症を抑えるのに役立ちますが、ダラダラと長期間飲み続けると「耐性菌(薬が効かない菌)」が生まれる原因になります。医師から指示された期間をしっかりと守り、炎症が落ち着いたら塗り薬のみの維持療法へ切り替えるのが理想的な治療の流れです。
「忙しくて皮膚科に行く時間がない」「通院が難しい」と感じる方にとって、医療機関によるオンライン診療は有効な選択肢です。
医師の診察を受けたうえで処方されるため、自己判断で薬を購入するよりも安全に治療を進められます。
一例として、「アリスの届ける薬」ではニキビ治療のオンライン診療に対応しています。通院が難しい場合は、選択肢の一つとして検討してみてください。
【重症向け】保険適用外の治療薬について
塗り薬や内服薬による一般的な治療で十分な効果が得られない場合、最終的な選択肢として「イソトレチノイン」という内服薬が検討されることもあるでしょう。
イソトレチノインはビタミンA誘導体の一種で、皮脂の分泌を強力に抑える作用があります。海外では重症ニキビに対する標準的な治療薬として使用されていますが、日本では厚生労働省の承認を受けておらず、自由診療でのみ扱われています。
高い改善効果が期待できる一方で、皮膚の乾燥や粘膜の荒れなど、副作用も強く出やすい薬です。特に重大なリスクとして、胎児への影響(催奇形性)があるため、服用中および服用後一定期間は厳格な避妊が必要です。慎重な判断が必要な薬であるため、専門医と十分に相談し、リスクとベネフィットを理解したうえで選択してください。
イソトレチノインは非常に強力な薬ですが、ネット通販などで個人輸入をして自己判断で使用するのは絶対にやめましょう。副作用の管理が難しく、万が一の健康被害が起きた際に適切な救済措置を受けられません。必ず医師の管理下で、定期的に血液検査などを受けながら安全に使用してください。
ニキビ治療薬の値段は?保険適用の費用目安

皮膚科でのニキビ治療は、美容目的の施術とは異なり、基本的には健康保険が適用されます。
費用は処方内容によって異なりますが、3割負担の場合、初診料・処方箋料・薬代を合わせて総額2,000〜3,000円程度が目安です(初診時の一例)。
再診の場合は診察料が下がるため、月あたり1,000〜2,000円前後で治療を継続できるケースもあります。
また、ジェネリック医薬品(後発医薬品)を選ぶことで、薬代をさらに抑えやすくなります。
診察内容や処方薬の種類によって費用は前後するため、正確な金額は受診時に確認してください。
【要注意】症状が落ち着いても“しばらく継続”が必要な理由

見た目の赤みが引いたとしても、ニキビ治療を早めに終えると再発しやすくなります。
目に見えるニキビが治っても、肌の奥には「マイクロコメド」と呼ばれる予備軍が残っているためです。
このマイクロコメドをしっかりと治療しきらないと、薬をやめた途端に再びニキビができてしまう「いたちごっこ」になりかねません。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、症状が落ち着いた後も、再燃を防ぐ目的で治療を継続することが推奨されています。
見た目が良くなった段階で治療をやめてしまい、数週間〜数か月後に再発して再度受診される方も多く見られます。
なぜニキビは「皮膚科の薬」で治すべきなのか?

ニキビは単なる肌荒れではなく、医学的には「尋常性ざ瘡」と呼ばれる治療が必要な皮膚の病気です。MSDマニュアル(一般向け)でも、治療対象となる病気として解説されています。
自己流のケアだけで改善を目指すのではなく、皮膚科で適切な薬を処方してもらうことが重要になります。
皮膚科では、ニキビの進行段階や肌質に応じた治療方針の調整が可能です。市販薬では対応が難しい炎症や、再発を繰り返しやすい状態にも対応しやすくなります。
副作用が出た場合に、医師や薬剤師へすぐ相談できる点も、医療機関で治療を受ける大きなメリットです。
市販薬(OTC)と処方薬(医療用医薬品)の決定的な違い
処方薬と市販薬の違いは、「成分の濃度」と「治療の目的」にあります。
処方薬は、医師の管理下で使用することを前提に、有効成分が治療に必要な濃度で配合されています。炎症を抑えるだけでなく、ニキビの根本原因である毛穴詰まりへのアプローチが可能です。
一方、市販薬は安全性を重視して設計されており、作用は比較的穏やかです。症状の一時的な緩和や、軽度なニキビのケアを目的とした製品が中心となります。
市販薬を2週間ほど使用しても改善が見られない場合、毛穴詰まりへの作用が不十分な可能性があります。このような場合は、処方薬による治療を検討するタイミングです。
市販薬を続けても改善せず、「もっと早く皮膚科に相談すればよかった」と感じる方もいます。
あなたのニキビはどのタイプ?薬の選び方の基本
効果的なニキビ治療を行うためには、ニキビの進行段階を正しく見極めることが重要です。進行段階によって、選択される治療薬の方向性が異なります。
初期段階の白ニキビや、皮脂が酸化して黒くなった黒ニキビでは、毛穴の詰まりを改善する作用を持つ薬が中心になります。毛穴環境を整えることで、新しいニキビの発生リスクを抑える効果が期待できるでしょう。
赤く腫れて痛みを伴う赤ニキビや、膿を持つ黄ニキビまで進行している場合、アクネ菌の増殖による炎症が起きている状態です。この段階では、殺菌作用を持つ外用薬に加え、抗生物質の内服薬を併用した治療が検討されます。
ニキビの状態に合わない薬を使用しても、十分な効果は期待できません。正確な判断のためには、医師の診察を受け、症状に適した薬を選択することが大切です。
【重要】薬剤師が教える!副作用対策と正しい塗り方

ニキビ治療で使用されるアダパレンや過酸化ベンゾイル配合の外用薬は、高い治療効果が期待できる一方で、使い始めに刺激を感じやすい薬です。
刺激への不安から、治療を途中でやめてしまう人も少なくありません。しかし、多くの場合は薬が皮膚に作用している過程で起こる反応です。
十分な治療効果を得るためには、薬の特性を理解することが重要です。医師や薬剤師の指示に従い、使用量と回数を守りながら治療を継続しましょう。
以下で、刺激を抑えながら治療を続ける具体的な対策を解説します。
使い始めの「ヒリヒリ・赤み」は副作用?好転反応?
治療開始から2週間以内に見られる赤み、乾燥、皮むけ、ヒリヒリ感は、「随伴症状」と呼ばれる反応です。随伴症状は、薬が毛穴の詰まりに作用する過程で生じることがあります。
多くの場合、皮膚が薬に慣れてくることで、1か月前後を目安に症状は落ち着いていきます。
ただし、顔全体が強く腫れる、激しいかゆみが出るなどの症状が見られる場合は、アレルギー反応の可能性が高いでしょう。その際は使用を中止し、速やかに医師へ相談してください。
副作用を最小限に抑えるスキンケアと塗布手順
刺激を抑えながら治療を続けるためには、塗布の順番と量が重要です。
洗顔後すぐに薬を塗るのではなく、化粧水や乳液で保湿を行った後に外用薬を使用することで、刺激を軽減できます。
使用量の目安として用いられるのが「1FTU(ワン・フィンガー・チップ・ユニット)」です。人差し指の先端から第一関節までの長さに薬を出した量が、手のひら2枚分の面積に相当します。顔全体に塗る場合も、この量を基準に均一に広げます。
使用量が少なすぎると十分な効果が得られず、多すぎると刺激が強くなるため注意が必要です。適量を守ることが、治療を継続するための重要なポイントです。
※外用薬の使用順や使用量は、薬の種類や肌状態によって異なる場合があります。医師や薬剤師から指示を受けている場合は、その指示を優先してください。
皮膚科に行けない人はどうする?薬をもらう現実的な選択肢

「仕事が忙しくて通院する時間が取れない」「近くに皮膚科がない」という理由で、治療を後回しにしてしまう方は少なくありません。
しかし、放置するとニキビ跡が残るリスクが高まるため、早めの対処が必要です。
現在は、通院の負担を減らしながら医師の診察を受けられる方法として「オンライン診療」が普及してきています。
オンライン診療の仕組みとメリット
オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンのビデオ通話機能を使って、自宅にいながら医師の診察を受けられるサービスです。
最大のメリットは、移動時間や待合室での待ち時間を大幅に短縮できる点です。仕事の休憩時間や家事の合間など、隙間時間を有効活用して受診できます。
また、対面診療と同じように健康保険が適用されるクリニックも多く、費用面も心配ありません。ニキビ治療は継続的な経過観察が必要ですが、オンラインであれば通院の負担が少ないため、治療を続けやすいという利点もあります。
「アリスの届ける薬」では、ニキビ治療に対応したオンライン診療を行っています。通院が難しい場合は、自分に合った方法を検討するとよいでしょう。
対面でも使える!失敗しない「症状の伝え方」テンプレート
医師に症状を伝える際、緊張してうまく話せないと感じる方は少なくありません。診断をスムーズに進めるために、以下のポイントを整理して伝えると良いでしょう。
- ・いつから:「2週間前から急に増え始めました」
- ・どんな症状:「赤いニキビが中心で、少し痛みもあります」
- ・過去の治療:「市販の〇〇という薬を塗りましたが、変化がありませんでした」
- ・どうなりたいか:「結婚式が近いので、赤みを早く引きたいです」「ニキビ跡も一緒に治したいです。
このように具体的に伝えることで、医師も患者さんの希望に沿った薬を選びやすくなります。
処方薬が自宅に届くまでの流れ
「アリスの届ける薬」を利用した場合、処方薬を受け取るまでの流れはとてもシンプルです。
- 1.【予約・問診】LINEにてご希望の日時を選択し、問診にお答えください。保険証の画像もこの時に送信します。
- 2.【オンライン診察】予約日時にビデオ通話をつなぎ、医師が診察を行います(5分程度)。
- 3.【お薬の説明・案内】診察後、薬剤師よりお電話にてお薬の服用方法と配達日をご案内いたします。
- 4.【お支払い】銀行振込またはPayPayにて、診察料・お薬代をお支払いください。
- 5.【発送・受け取り】ご入金の確認ができ次第、速やかにお薬を発送いたします。
送料は185円から(薬の種類等により変動)で、通院の手間なくご自宅でお薬を受け取れます。
ニキビ治療薬に関するよくある質問(FAQ)
Q. 薬を塗り忘れてしまった場合はどうすればいいですか?
気がついた時に塗るか、次のタイミングまで待ってください。決して2回分を一度に塗らないようにしましょう。副作用が強く出る恐れがあります。
Q. 薬を使っている間、メイクはしてもいいですか?
問題ありませんが、毛穴を塞がない工夫が必要です。「ノンコメドジェニック」と書かれた製品を選び、厚塗りは避けるようにしてください。
Q. 妊娠中でも使えるニキビ薬はありますか?
使える薬と、避けるべき薬にはっきりと分かれます。自己判断での使用はリスクがあるため、必ず受診時に妊娠の可能性を医師へ伝えてください。
Q. 薬だけで治りますか?食事制限は必要ですか?
多くの場合、適切な薬物療法によって改善が期待できます。厳しい食事制限は不要ですが、バランスの良い食事は治療を助けるため、脂質や糖質の摂りすぎには注意しましょう。ただし、症状の重さや体質によって治療方針は異なるため、医師の診察を受けたうえで進めることが重要です。
Q. いつまで塗り続ければいいですか?(やめどき)
赤みが消えてからも、最低3か月から1年程度を目安に、医師の指示に従って続けることが推奨されます。目に見えない予備軍まで治療しきることで、ニキビが再発しにくい肌になるでしょう。
まとめ | ニキビ治療薬
ニキビ治療薬には、毛穴の詰まりを改善するものや、殺菌作用があるものなど、様々な種類があります。
市販薬で手軽にケアすることも可能ですが、ニキビ跡を残しにくく治すためには、皮膚科で自分の肌に合った処方薬を使うのが有効な選択肢の一つです。
治療中は副作用が出ることもありますが、正しい知識とスキンケアで対応できます。
見た目が良くなっても、目に見えない予備軍をなくすためには、一定期間治療を続けることが大切です。
ニキビは皮膚の病気であるため、一人で悩まず、医師や薬剤師という専門家を頼ってください。正しい治療で、自信の持てる素肌を目指しましょう。
