妊活中のお風呂で毎日の妊活力をUP!
更新日:2021年11月27日
こんにちは!
処方箋なしで病院の薬が買える薬局(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
毎日の入浴をシャワーだけで済ませていませんか? 特に、妊活中の方は注意が必要です。 体が冷えて、妊娠しにくい状態になっているかもしれません。 妊活中の入浴は、全身の血流がよくなり、子宮・卵巣に栄養や送られることで、妊娠しやすい体作りに繋がるため、とても大切です。 本記事では、妊活中に毎日お風呂に入ることのメリットや、効果的な入浴方法について、ご紹介しています。 「そろそろ赤ちゃんが欲しいな」と考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
妊活中、毎日お風呂に入るメリットとは?
毎日お風呂に浸かることは、妊活中の女性にとって、多くのメリットがあります。 ここでは、代表的な3つのメリットをご紹介します。
体を温め”冷え”を改善
妊活中は、体を冷やさず、できるだけ温めることが大切です。 基礎体温が低く、低温期が長く続く場合は、子宮や生殖機能が低下している可能性があります。 そのような場合は、体を温め、基礎体温を上げることが大切です。 入浴には、体を温める効果があります。 実際に、39℃のお湯に毎日20分の入浴を4週間続けた女性の基礎体温が、0.5℃アップしたという話もあるのです。 シャワーだけでも体を綺麗にすることはできますが、体を芯から温めることはできません。 そのため、妊活中はシャワーだけで済ませず、毎日お風呂に浸かり、体を芯から温めるようにしましょう。
血行促進
毎日、お風呂に浸かることは血行促進にも繋がります。 お湯で体が温められることや、水圧によって心肺機能が高まることなどから、血液の循環が良くなるのです。 子宮の血流が良くなることで、子宮内膜が厚くなり、着床しやすくなります。 つまり、お風呂に浸かり血行を促すことで、妊娠しやすい体へと繋がるということです。
リラックス効果
人は、ストレスが強いと「プロラクチン」というホルモンの分泌量が増えてしまいます。
「プロラクチン」は、排卵を抑える働きがあるため、妊活中はできるだけストレスを抱えず、リラックスした状態で過ごすことが大切です。 入浴には、リラックス効果もあります。 ぬるめのお湯にゆったりと浸かることで、副交感神経が働き、リラックスすることができるのです。
妊活に効果的な入浴方法
妊活中、毎日お風呂に入ることは大切ですが、注意すべきポイントもあります。 妊活中の女性は、下記に気をつけて入浴するようにしましょう。
食後すぐの入浴は避ける
食後は、胃などの消化器官に血液が流れ、消化を促します。 しかし、食後すぐに入浴することで、本来、消化器官に流れるはずだった血液が全身を巡り、消化不良を起こす可能性があるのです。 胃もたれや消化不良は、体の負担となりますので、食後30分以内の入浴は避けるようにしましょう。
お湯の温度は39℃〜40℃
お風呂のお湯の温度は、熱すぎると交感神経が働いてしまい、リラックス効果を得ることができません。 さらに、熱いお湯は、血管が収縮し、血流悪化にも繋がります。 子宝の湯として知られる温泉の多くが、ぬるめのお湯であるように、妊活中のお風呂の温度は39℃〜40℃のぬるめがオススメです。 芯まで体を温め、リラックスする為にも、ぬるめのお湯にゆったりと浸かるようにしましょう。
入浴時間は20分〜30分程度
入浴時間は、短すぎても長すぎても良くありません。 短すぎる場合は、体の表面だけで芯まで温めることができませんし、長すぎるとのぼせたり、疲れを感じやすくなったりすることもあります。 体を芯まで温め、血行を促すために効果的な入浴時間は、20分〜30分程度です。
入浴前、入浴後は水分補給を
入浴中は、約350mlとも言われるほど、たくさんの汗をかき、老廃物を排出します。
水分補給をしていないと体が水分不足になり、血行促進効果を得ることができません。 血流を促すためにも、入浴前と、入浴後はコップ1杯程度の常温の水を飲み、水分補給をしましょう。 せっかく温めた体を冷やさないようにするためにも、冷たい飲み物は避け、常温の水を選ぶと良いですよ。
妊活中は毎日お風呂で体を芯から温めよう
毎日の入浴には、女性ホルモンを分泌させる卵巣や子宮を温め、自律神経を整える効果もあります。 今現在、妊活をしているという方や、これから妊活を始めるという方は、ぜひ毎日お風呂に浸かるようにしてください。 毎日の入浴習慣で、赤ちゃんを迎え入れる準備を始めましょう。
薬剤師
山田 明里紗
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