ブライダルチェックとは?
更新日:2021年11月22日
こんにちは!
処方箋なしで病院の薬が買える薬局(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
結婚前の準備や、妊活に向けて「ブライダルチェック」を受けるべきか悩んでいる女性も多いですよね。
ブライダルチェックは、将来の妊娠や出産に向けて、自分の体や健康状態を知るためにもオススメです。
本記事ではブライダルチェックについて、ご紹介したいと思います。
ブライダルチェックとは?
ブライダルチェックとは、主に妊娠や出産に備えた健康診断のことです。
「プレママ検診」や「プレママチェック」といった呼び方をすることもありますが、基本的な内容に差はありません。
以前は、”ブライダルチェック=女性が受けるもの”といったイメージが強かったですが、最近ではパートナーの男性と一緒に受けられるところも増えています。
ブライダルチェックを受けるメリット
ブライダルチェックを受けるメリットは、病気の早期発見・治療ができるということです。
病気の中には、自覚症状が出にくいものも多く、気づいた時には重症化していることもあります。
また、病気に気づかず、妊娠や出産に影響を与えてしまう可能性もあるのです。
頑張って妊活しているのに、なかなか妊娠せず、調べてみたら病気が原因だったということも少なくありません。
このようなリスクを減らし、安心して妊活に取り組むためにも、ブライダルチェックは有効だと言えます。
ブライダルチェックはこんな方におすすめ
- 近いうちに妊娠を望んでいる
- 不妊の原因になってしまう病気がないか知りたい
- 胎児への病気のリスクを減らしたい
- 女性特有の病気がないか確認しておきたい
ブライダルチェックで検査しておきたい項目
ブライダルチェックでは、下記の項目を検査しておくと安心です。
糖尿病
妊娠中は、糖尿病に注意が必要です。
妊娠後は、妊婦健診で検査を行いますが、妊娠前にもチェックしておきましょう。
糖尿病と妊娠の関係や検査方法について、詳しくは下記の記事をご確認ください。
関連記事:http://ninkatu-alice.com/item/pregnancy-diabetes-prevention/
甲状腺
甲状腺の疾患は女性に多く、不妊の原因となることもあります。
また、妊娠や出産に影響を与える可能性もあるため、ブライダルチェックで検査しておくと安心です。
甲状腺の検査について、詳しくは下記の記事をご確認ください。
関連記事:不妊の原因にも!妊娠前に甲状腺の検査を
風疹の抗体検査
妊娠中は、風疹の予防接種を受けることができません。
さらに、妊娠中に風疹に感染すると、生まれてくる赤ちゃんに障害などの影響を与える可能性もあります。
そのため、妊娠前のブライダルチェックで、風疹の抗体を検査し、必要であれば予防接種を検討するようにしましょう。
風疹の抗体検査について、詳しくは下記の記事をご確認ください。
歯科検診
妊娠中の口腔環境は、胎児に影響を与える可能性があります。
また、妊娠中は歯の治療ができないこともありますので、できるだけ妊娠前に歯科健診を受けて、口腔環境を整えておくことが大切です。
妊娠前の歯科検診について、詳しくは下記の記事をご確認ください。
関連記事:【妊活準備】妊娠前に歯科を受診しておこう
性病検査
性病(性感染症)は、妊娠にや出産に大きな影響を与えるため、事前に検査しておくことが大切です。
特に、クラミジアや淋病、梅毒は、検査しておく方が良いでしょう。
性病検査は、女性だけでなくパートナーの男性も一緒に受けることをオススメします。
性病検査について、詳しくは下記の記事をご確認ください。
関連記事:妊娠前に受けておきたい検査【性病編】
がん検診
妊娠すると、妊婦健診で「子宮頸がん」の検査を行います。
この検査で、子宮頸がんが発見される妊婦さんは、年間200人以上だと言われているのです。
子宮頸がんは自覚症状が出にくいため、妊娠前に検診を受けておくようにしましょう。
子宮頸がん検査について、詳しくは下記の記事をご確認ください。
貧血
貧血は、女性に多い症状です。
さらに妊娠中は、貧血が酷くなりやすいため、妊娠前に貧血の検査をしておくと安心です。
おわりに
ブライダルチェックは、結婚後の新生活、将来の妊娠出産において影響を与える病気を早期発見できるものです。
女性特有の疾患を幅広く調べることで、不安要素を取り除き、心身ともに赤ちゃんを迎える準備をすることができます。
レディースクリニックでは、ブライダルチェックの項目が1つのパックになった検査もあるため、そういったものを利用すると良いでしょう。
薬剤師
山田 明里紗
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