高温期が上がらない人のための漢方薬
更新日:2021年12月03日
こんにちは!
大阪で処方箋なしで病院の薬が買える(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
月経周期の正しい数え方は、生理の初日を1日目と数えます。
生理周期は個人差があり、25日~35日、平均して28日サイクルを繰り返します。
基礎体温セルフチェック
- 高温期が約10日以上続いている
- 低温期と高温期に0.3℃以上の体温の差がある
- 排卵後に0.2℃ほどひくくなり高温期に移行す
高温期じわじわタイプの特徴
・低温期から高温期への移行に3日以上かかる。
(通常は1、2日で移行する)
高温期じわじわタイプの原因
ほとんどの原因が”黄体機能が低下している”ことです。
高温期には黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され体温が上がりますが、黄体機能が低下している場合、体温が上がりにくい状態になります。
病院の治療では、黄体ホルモン補充療法が行われます。
使われる薬剤:ディファストン、ルトラール、ウトロゲスタン
他にも高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群などで高温期が上がりにくいといった症状がでます。
共通して言えるのは黄体ホルモンがしっかり分泌されていないということです。
中医学から診る高温期じわじわタイプ
排卵期は、気血のめぐりが重要になります。
血が巡り、気(エネルギー)がしっかりとあれば、排卵をスムーズに促します。
高温期じわじわタイプの方は、中医学では【瘀血・陽気不足タイプ】になります。
高温期じわじわタイプさんのための漢方薬
このタイプの方の治療は、瘀血を改善する活血薬。
そして陽虚を改善する生薬が適しています。
ロクジョン
ロクジョンの主成分は「ロクジョウ」と呼ばれる鹿の生え変わりたての角になります。
ロクジョウは、「腎」に働きかけることで、黄体機能の向上し、子宮内膜への血液の供給を加速します。
また、体内に蓄えたられた栄養をエネルギーに変換することで、基礎体温を低温期に比べ0.3~0.5度高く維持するサポートを行います。
不妊治療ナンバー1の漢方薬になります。
他にも、滋養強壮の生薬も合わせて含有されており、内蔵機能を高め、全身の健康状態を改善することができます。特に性機能を高め、妊娠率を向上させるお薬です。
薬剤師
山田 明里紗
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