月経周期のメカニズムを知ろう!妊活で大切なのはホルモンバランスを整えること!
更新日:2021年12月17日
こんにちは!
大阪で処方箋なしで病院の薬が買える(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
月経周期は、通常25日~38日が正常といわれており。
月経周期の始まりは生理1日目になります。
次の生理開始までの1回分を1サイクルといいます。
月経周期を正確に把握することは、妊娠を成立させることや日々の暮らしを活き活きと過ごすためにも重要です。
通常
生理1日目~排卵日までを「卵黄期」
排卵日~次の生理開始までを「黄体期」と言います。
排卵日前後を「排卵期」」
月経の周期は、複数のホルモンによって調整されています。
病気が見える婦人科・乳腺外科 第3版より
月経周期
「卵胞期」=月経期・低温期
月経が開始されると、脳から性腺刺激ホルモンである卵胞刺激ホルモン「TSH」や黄体形成ホルモン「LH」が卵巣に作用し、卵胞が発育し始めます。
その際、卵胞からエストロゲンが分泌されます。
エストロゲンは、子宮内膜が増殖・肥厚し、受精卵を迎える準備を始めます。
「排卵期」=低温期から高温期への切り替わり
卵胞が20mmぐらいに発育すると、黄体形成ホルモン「LH」の濃度が急激に高まり(=LHサージ)、卵子は成熟し排卵が起こります。
「黄体期」=高温期
排卵後の卵胞は黄体となり、プロゲストロンとエストロゲンを分泌します。
プロゲステロンは、子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態にします。
黄体は14日程度で寿命を迎え、プロゲステロン、エストロゲンともに分泌量がげんしょうし、子宮内膜が剥がれて排出されます。これが次の月経になります。
2つの女性ホルモン
エストロゲン
エストロゲンは主に卵胞期に卵巣から放出されるホルモンです。
女性らしいカラダを作るホルモンであり、気持ちが前向きになったり、代謝がよくなったりと、ココロとカラダのパワが一気にアップします。
- コラーゲンの生成を促進→肌の潤いやハリを保つ、髪をツヤツヤにする
- 血管を丈夫に保つ→動脈硬化を防ぐ
- 骨密度を保つ→骨粗鬆症を防ぐ
- 物忘れを予防する
- 善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす
プロゲステロン
プロゲステロンは主に黄体期に卵巣から放出されるホルモンです。
妊娠を維持するためのホルモンで、体に栄養素や水分を保持し、体温を上げる作用があります。またイライラやもやもやの原因となるホルモンで、黄体期は意識的にリラックスする時間を作るように心がけましょう。
- 乳腺を発育させる
- 体内に・栄養素・水分を保持する
- 食欲を増進させる
- 基礎体温を上昇させる
- 眠気作用がある
- イライラする・もやもやの原因になる
女性が毎日健やかに生き生きと暮らしていくためには、女性ホルモンの働きが欠かせません。逆に、不調が現れたり消えたりするのも、女性ホルモンによる影響が大きくあります。
今、自分がどの時期にさしかかり、身体はどのような状態にいるのか、これからどう変化していくのかがわかっていると、対処もしやすいし安心して過ごすことができます。
女性ホルモンや自分のリズムと上手に付き合いながら、自分の輝かしい毎日を過ごしていきましょう。
薬剤師
山田 明里紗
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