ビタミンB2の働きと効率的な取り方を薬剤師が解説!
更新日:2021年12月18日
こんにちは!
大阪で処方箋なしで病院の薬が買える(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 石井結衣です。
乾燥した冬からアレルギーの出やすい春に移り変わってきている昨今
肌荒れのご相談が増えてまいりました・・・
そこで、今回は肌荒れにか欠かせないビタミンB2について詳しく解説していきたいと思います!
1、ビタミンB2のとは?
水溶性ビタミンのビタミンB群の一種で、リボフラビンとも呼ばれています。水溶性ビタミンですが、やや水に溶けにくく、壊れにくいので摂取しやすい方です。
野菜に含まれているというイメージの強いビタミンですが、ビタミンB2は
・豚レバー
・うなぎ
・納豆
・乳製品
などに多く含まれています!
2、ビタミンB2の働き
①脂質をエネルギーに変える
食べた糖質や脂質をエネルギーに変えて使うには、ビタミンなどの補酵素やたんぱく質などの酵素が必要不可欠です。
食べたものをエネルギーに変えられなければ、疲れやすい、筋肉痛になりやすいなどが発生するだけでなく
太る原因にもつながってきます
ビタミンB2はそのままでは働けないので、FADという補酵素として働ける形に体の中で変換されます
ちなみに、病院のお薬であるワカデニン腸溶錠はFADで、元々補酵素として働ける状態にしてあります。
②過酸化脂質の分解を助ける
過酸化脂質とは、読んで字のごとく
過剰に酸化した脂質ということです。
不飽和脂肪酸という物質は、細胞膜に含まれ細胞に弾力を与えて、細胞の活動を維持する働きをしています。
しかし、この不飽和脂肪酸が活性酸素(細胞を攻撃する物質)によって酸化されると「過酸化脂質」になり、細胞の寿命が縮んでしまいます。
活性酸素は、人間が生きていくうえで必ず発生してしまうものです。そして、細胞を傷つけ、老化やガンの原因になります。そこで、「抗酸化物質」で活性酸素による酸化(攻撃)に対応しなくてはなりません!
③皮膚・粘膜の代謝に関与する
ビタミンB2は「発育のビタミン」とも呼ばれています。
細胞膜や粘膜を作るときに原料になるのが脂質です。
細胞が生まれ変わるときに必要なビタミンなので、不足すると肌荒れや口内炎などにつながります
ちなみに、脂質は女性ホルモンなどの原料にもなります。
なので、体脂肪率が極端に低い女性は、ホルモンがいまく作れずに生理が止まったりすることがあります。
3、効率の良いビタミンB2の取り方
食事でビタミンB2をとる場合は、先ほどもお話させて頂いたように
・豚のレバー
・うなぎ
・納豆
・乳製品
などがおすすめです。
水溶性ビタミンは料理すると失われてしまうことも多いので、不足した分はサプリメントなどで補いましょう
効率良くサプリメントを飲むためのタイミングは?
①食後にのむ
胃にものが入っている状態で水溶性ビタミンをのむと、ビタミンがゆっくりと胃腸を通過するのでその分吸収される量が増えます!
②こまめに分けて飲む
水溶性ビタミンは吸収があまりよくありません。一度にたくさん吸収できないため、何回かこまめに分けて飲む方が吸収は良くなります!
③補酵素型になっているものをのむ
ビタミンB2と一言に行っても様々な種類があります。メーカーさんによって品質は大きく違います。
4、サプリメントの選び方
ビタミン剤を飲んでいる!という安心感が欲しいだなら、ドラックストアで手軽に安く買えるものを選ぶのもありだと思います。
しかし、しっかり効き目を感じたいなら、品質にこだわってください!
どうやってこだわるのか?
日本のサプリメントの分類はあくまで食品です。
成分の含有量が表示通り入っていない。なんてことは当然のようにありました。
しかし、アメリカはサプリメント大国。
アメリカのサプリメントの基準は医薬品の基準と同じくらい厳しいと言われています。
安全性・有効性を何十年にも渡って使用者を観察した実績があります。
まとめ
・ビタミンB2は豚レバー、うなぎ、納豆、乳製品に入っている
・ビタミンB2は脂質の代謝を助ける
・ビタミンB2は皮膚や粘膜の再生に必要
・食後に小分けにして飲むのがおすすめ
・サプリメントを選ぶときは、どんな品質基準をクリアしているかを見る
薬剤師 アリス薬局代表
石井 結衣
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