病院でもらう漢方薬とドラックストアで買う漢方薬は違う?
更新日:2021年12月25日
目次
医療用の漢方薬と市販の漢方薬の違い
こんにちは!
大阪で処方箋なしで病院の薬が買える(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
病院でもらう【医療用漢方薬】とドラックストアで販売されている【一般用漢方薬】は、商品名は同じものもありますが何か違うのでしょうか?
よくお客様から、病院でもらったものと同じものをドラックストアで買ったけど、同じような効果が得られなかった…。
何が違うの?とよく質問されるため、こちらの記事で解説したいと思います。
1、薬になるまでのクリアする基準が違う
【医療用漢方薬】は病気の患者さんに対し、医師の診察に基づいて“治療”のために使用されるのに対して、【一般用の漢方薬】は、飲む人自身が自ら選択し今出ている症状を抑えるセルフメディケーションの目的で使われています。
ポイントは選択する人が【医師】であるか【一般の方】であるかと、病気の治療を目的にしているかとその場の症状を改善の用途の違いがあります。
ご自身で、選択した漢方薬でも改善しない場合は、医師・薬剤師に相談しましょう。
ここで、扱う人・用途が違うと、国が認める基準ももちろん、違ってきます。
結論から言うと、【医療用漢方薬】の方が厳しい基準が設けられています。
【医療用漢方薬】
日本薬局方、日本薬局方外生薬規格
【一般用漢方製剤】
一般用漢方製剤製造販売承認基準
2、成分量が違う
一般用の漢方薬は、服用者自身が選択するため、安全性を考慮し、1日の成分量が少ない場合があります。
3、製品によってばらつきがある?!
漢方薬を構成している生薬は天然物になります。
生薬は、天候、産地、収穫期、保管方法などによって品質が変動しやすい原料です。
これにより漢方薬は、一般の合成医薬品に比べると品質のばらつきが大きい製剤といえます。
そのため医療用の漢方薬は、クロマトグラフなどの定量管理や、各種品質管理の実施、日本薬局方の規定により品質の確保と管理が充実し、ばらつきの幅が抑えられています。また一般用漢方薬についても、一般用漢方製剤製造販売承認基準を満たすことで、品質が担保されています。
4、メーカによって効き目が違う?!
製品によってばらつきがあるようにメーカによって生薬に含まれる有効成分に違いがあるので、メーカーによって効き目が違うということも、有り得ます。
有名なものが、
動機、息切れ、きつけの「救心」に含まれている生薬である「牛黄」です。
「牛黄」という生薬の中には、「ビリルビン」という成分が含まれており、この含有量は産地によって大きく異なります。
存在量は、オーストラリア産が最も含量が高く、インド産がそれに次ぐとされています。
救心で取り扱われている牛黄は、ブラジル産を中心とした中南米から輸入されています。
5、病院へ行かず、品質の高い医療用の漢方薬を手に入れるには?
しかし、医療用医薬品を処方箋なしで薬局で購入できることころがあります。
それは零売薬局という薬局になります。
零売とは、医療用医薬品を処方箋なしに、お客様の必要な分だけ販売できる制度です。
零売薬局であれば、医療用の漢方薬を、処方箋なしで、即日買うことができます。
アリス薬局は零売制度を取り入れている薬局であるため、購入することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
医療用の漢方薬と一般用の漢方薬は、名前やメーカーが全く同じでも、入っている成分量に違いがあるものがあります。
病院で出してもらってよく聞いたから同じものをドラックストアで購入したらあまり効かなかった!ということも、よくお聞きします。
・医療用の漢方薬をお買い求めの方
・漢方薬をはじめてみたいけど、どれを試していいかわからない!
そんな時はアリス薬局をご利用ください。
気軽なご相談でも、丁寧にカウセリングし、ご提案させていただきます。
参考:漢方のツムラ
薬剤師
山田 明里紗
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