コロナ禍で妊活を延期?!自宅でできる妊活
更新日:2021年11月27日
こんにちは!
処方箋なしで病院の薬が買える薬局(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
2020年、新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大し、私達の生活は大きく変化していきました。
2021年1月現在も、新型コロナウイルスの感染は広がっており、日本国内の感染者数は合計で36万人を超えています。
こういったコロナ禍で、様々な不安を抱えている方は多いですが、妊活中の方も例外ではないはずです。
本記事では、コロナ禍で不安を抱えている妊活中の方に向けて、少しでも役立つ情報をお届けしたいと思います。
目次
コロナ禍での妊活どうする?
現在、コロナ禍で妊活することに不安を感じたり、妊活の延期を検討する方も増えています。
2020年4月には、各学会から「不妊治療について、延期も視野に入れて検討してほしい」といった内容の声明が発表されました。
さらに、この声明が発表された後、厚生労働省は「不妊に悩む方への特定治療支援事業」において、時限的に助成の対象となる年齢要件を緩和することを発表しました。
※詳細は下記をご確認ください。
参照:新型コロナウイルスの感染拡大に伴う不妊治療助成における対応/厚生労働省
2021年1月現在、日本生殖医学会は「感染防御と感染拡大防止に考慮し、患者のリスクや、医療供給体制などの社会状況に配慮しながら、不妊治療の実施・延期については、医師と患者でよく相談してください」といった内容の呼びかけを行っています。
一方で、あるアンケートによると「コロナ禍でも妊活を延期したくない人」が7割以上という結果が出ています。
その理由として、最も多かった答えは「年齢や体の状態を考慮すると延期したくない」というものでした。
このように、コロナ禍で様々な不安はあるものの、年齢等を考慮し妊活を進めると決断される方も少なくないようです。
コロナ禍でも自宅でできる妊活4選
コロナ禍で妊活を進めると決断された方でも、新型コロナウイルスに対して不安を感じているのは同じです。
そのため「外出の機会をできるだけ減らし、感染リスクを下げたい」という方が大半でしょう。
妊活は外出をしなくても、できることが多々あります。ここでは、コロナ禍でも自宅でできる妊活について、4つご紹介したいと思います。
1.葉酸サプリメントの服用
妊活中や妊娠中、葉酸は胎児の発育にとって重要な役割を担っています。
葉酸とは、水溶性ビタミンB群の一つで、新しい赤血球を作ったり、妊娠初期にはDNAの合成をしたりと欠かせない栄養素なのです。
妊娠してから葉酸のサプリメントなどを服用される方も多いですが、妊活中から摂取しておくのがオススメです。
まだ妊娠を自覚していない妊娠初期の数週間後には、胎児の神経管は形成されます。
この神経管の形成に、母体が摂取する葉酸の量が関係しているのです。
そのため、妊娠に気づいてから葉酸を摂取するよりも、妊活中から摂取することが推奨されています。
厚生労働省の食事摂取基準では、妊活中の1日の推奨葉酸摂取量は、食品から240㎍に加え、サプリメント等から400㎍となっています。
オンラインで購入できる葉酸サプリも、たくさんありますので、コロナ禍でも葉酸サプリを服用しながら妊活を進めることができますよ。
葉酸について、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
関連記事:葉酸はどうして必要?胎児に欠かせない葉酸の効率的な摂取の仕方は?
2.基礎体温を記録
基礎体温を測り、毎日記録することは、妊活の第一歩と言えます。
基礎体温を正しく計測し毎日記録することで、妊活に大切な情報を予測することができるからです。
コロナ禍でも、基礎体温を自宅で測り記録することは、充分できますよね。
まだ、基礎体温を記録していないという方は、この機会に始めてみましょう。
基礎体温の記録について、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
関連記事:基礎体温の正しい測り方とは?
3.温活
妊娠を望んでいる女性は、体の冷えに注意が必要です。
体が冷えていると、体全体の血流が悪くなるため、子宮への血流も悪くなります。
子宮への血流が悪くなることで、子宮内膜が厚くなりにくく、不妊の原因となる可能性があるのです。
妊娠しやすい体作りのためには、子宮内膜の厚さが重要ですので、温活で体を温めておきましょう。
温活は自宅で行うことができますので、コロナ禍でも安心です。
温活について、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
関連記事:冷え性を撃退!温活で近づく妊娠体質!
4.生活習慣を整える
コロナ禍で、リモートワークになったり、外出の機会が減ることで生活のリズムが崩れやすくなっています。
普段より、体を動かす機会が減ったり、間食が増えたり、夜更しすることが増えたという方も多いのではないでしょうか。
食事や運動、睡眠などの生活習慣を整えることは、妊活するうえで、とても大切です。
今まで、ジムなどに通って運動していた人もコロナ禍では、難しい場合もあるでしょう。
そういった方は、自宅でできるストレッチなどを取り入れてみるのもオススメです。
コロナ禍だからこそ、改めて、ご自身の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
妊活中の運動について、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
関連記事:妊活中に必要な運動の頻度や時間
妊活中の食事について、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
関連記事:【妊活中の食事】必要な栄養素とは?
妊活中の睡眠について、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
関連記事:睡眠不足が不妊の原因に!?妊活中に必要な睡眠時間とは?
5.コロナ禍での妊活はオンラインの活用もオススメ
コロナ禍での妊活には、オンラインを活用してみるのも良いでしょう。
例えば、オンラインで自宅にいながら、葉酸サプリを購入することも可能です。
さらに、オンラインを使って、ヨガなどのレッスンを受けながら自宅で体を動かすこともできますよ。
また、アリス薬局では、漢方に精通した薬剤師がLINEを使って妊活や体調についてのご相談、カウンセリングを無料で行っています。
コロナ禍でも自宅にいながら、妊活や体調についてご相談いただけますので、ぜひご活用ください。
参照:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する日本生殖医学会からの声明(2020年4月1日版)/日本生殖医学会
参照:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する日本生殖医学会からの通知(2020年5月18日版)/日本生殖医学会
参照:【コロナ禍でも妊活を延期しない人が約7割】サプリメントD2C natural tech株式会社が、コロナ禍における妊活・妊娠のライフスタイル変化を調査/PRTIMES
薬剤師
山田 明里紗
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