ビタミンB6の効果とは?肌・女性・男性・うつへの働きと効率的な摂り方を薬剤師が解説
更新日:2026年10月09日

肌荒れがなかなか治らない、生理前になるとイライラしやすい、最近疲れやすく気分も落ち込みがちなど、こうした悩みを感じている方もいるのではないでしょうか。これらの不調には、ビタミンB6の不足が関係している可能性があります。
ビタミンB6は、肌・神経・代謝・ホルモンなど、体のあらゆる働きに関わる重要な栄養素です。特に、たんぱく質の代謝や神経伝達物質の合成に必須で、不足すると肌荒れやメンタル不調、PMS(月経前症候群)の悪化などにつながります。
この記事では、薬剤師の視点から
・ビタミンB6の基本的な働き
・肌・女性・男性・メンタルへの具体的な効果
・効率的な摂取方法と不足時の症状
・アリス薬局で購入できるビタミンB6医薬品
までを解説します。ぜひ最後までお読みください。
ビタミンB6のとは?
ビタミンB6は「肌のビタミン」とも呼ばれる水溶性ビタミンで、体内で100種類以上の酵素反応に関与する重要な栄養素です。まずはビタミンB6の基本情報と、1日にどれくらい摂ればよいのかを確認していきましょう。
ビタミンB6の正体
ビタミンB6は総称で、ピリドキシン・ピリドキサール・ピリドキサミンの3種類、およびそれらのリン酸化型を含みます。体内では補酵素型であるピリドキサール5′-リン酸(PLP)として、100種類以上の酵素反応に関与しています。
「肌のビタミン」と呼ばれる理由
皮膚炎予防因子として発見された歴史的経緯に加え、たんぱく質代謝を通じて皮膚・粘膜の健康維持に不可欠であることから、この名で呼ばれています。
水溶性ビタミンの特徴
水に溶けやすく、光・熱に弱く不安定なため、調理過程で失われやすい性質があります。また、体内に貯蔵されにくいので、毎日こまめに摂取する必要があります。
腸内細菌でも作られるが不足しがち
腸内細菌によっても一部合成されますが、その量は必要量を満たすほどではありません。抗生物質の長期使用や腸内環境の乱れがある方は特に不足しやすくなります。
1日の推奨摂取量(厚生労働省「日本人の食事摂取基準2025年版」より)
- 成人男性:1.5mg/日
- 成人女性:1.2mg/日
- 妊婦:+0.2mg、授乳婦:+0.3mg
- 耐容上限量:成人男性55mg、成人女性45mg
ビタミンB6を多く含む食品
ビタミンB6は以下の食品に多く含まれます。意識して摂取すると良いでしょう。
・マグロ(赤身)
・カツオ
・鶏むね肉・ささみ
・卵黄
・バナナ
・サツマイモ
・にんにく
・ピスタチオ
ビタミンB6の主な効果・働き
ビタミンB6は「たんぱく質代謝」「皮膚・粘膜の健康維持」「神経伝達」など、体の中で多岐にわたる働きを担っています。ここでは代表的な6つの効果を、薬理学的な観点から解説します。
① たんぱく質の代謝を助ける
三大エネルギー源(脂質・糖質・たんぱく質)のうち、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成する過程で補酵素として必須なのがビタミンB6です。
たんぱく質の摂取量が多い人ほどビタミンB6の必要量も増えます。プロテインを飲むならビタミンB6を一緒に摂ることが推奨される理由はここにあります。
② 皮膚・粘膜の健康維持
皮膚・髪・爪はたんぱく質でできています。ビタミンB6が不足するとたんぱく質の再合成がうまくいかず、乾燥・皮膚炎・口内炎・口角炎などの原因になります。
③ 神経伝達を助ける
セロトニン・ドーパミン・GABA・ノルアドレナリンといった神経伝達物質の合成に必須です。これらは感情・睡眠・意欲に深く関わるため、不足するとイライラや落ち込み、不眠につながります。
④ 赤血球の生成に関与(貧血予防)
赤血球中のヘモグロビン合成に必要なヘムの生成に関与しています。ビタミンB6が不足すると、鉄が十分にあってもビタミンB6欠乏性貧血(鉄芽球性貧血)を起こすことがあります。
⑤ 免疫機能のサポート
リンパ球の産生や抗体産生に関与し、免疫機能を維持する働きがあります。高齢者を対象とした研究では、ビタミンB6欠乏が免疫応答の低下と関連することが報告されています。
⑥ エストロゲン代謝への関与(女性ホルモン)
肝臓でのエストロゲン代謝に関与し、ホルモンバランスの調整に役立ちます。PMSや更年期症状の緩和に用いられる根拠のひとつです。
ビタミンB6の肌への効果
ビタミンB6は皮膚科・美容皮膚科で頻繁に処方される「肌のためのビタミン」です。ニキビ・肌荒れ・口内炎・脂漏性皮膚炎など、幅広い肌トラブルに対する効果が期待できます。
皮膚のターンオーバー促進
たんぱく質代謝を通じて、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を正常化します。古い角質が剥がれ、新しい皮膚に生まれ変わるサイクルを整えます。
ニキビ・肌荒れの改善(皮脂分泌のコントロール)
ビタミンB6は皮脂の分泌をコントロールする働きがあり、脂性肌やニキビの改善に有効です。特に思春期ニキビや大人ニキビ(生理前に悪化するタイプ)におすすめです。
口内炎・口角炎の予防
粘膜の健康維持に必要なため、繰り返す口内炎や口角炎に対して有効です。医療用医薬品としても、口角炎・口唇炎の治療に用いられています。
湿疹・脂漏性皮膚炎への効果
脂漏性皮膚炎はビタミンB6欠乏の代表的症状のひとつです。頭皮のフケや眉間・小鼻の赤み・かゆみに悩む方に処方されることがあります。
ビタミンB2・ビタミンCとの併用がおすすめな理由
・ビタミンB2:脂質代謝を助け、皮脂バランスを整える
・ビタミンC:コラーゲン合成・抗酸化作用でハリと透明感をサポート
これらを組み合わせることで、肌トラブルへの相乗効果が期待できます。
美容皮膚科でよく処方される理由
安全性が高く、副作用が少ないうえ、皮脂コントロール・粘膜保護・肌のターンオーバー正常化という複数の作用を1剤で得られるため、美容皮膚科・皮膚科で幅広く処方されています。
ビタミンB6の女性への効果
月経・妊娠・更年期とホルモン変動が激しい女性にとって、ビタミンB6は特に意識して摂りたい栄養素です。PMS・生理痛・つわり・肌荒れなど、女性特有の悩みに対する効果を解説します。
PMS(月経前症候群)の緩和
ビタミンB6はセロトニンなどの神経伝達物質の合成に関わるため、PMSに伴うイライラ・気分の落ち込み・むくみの改善に有効です。海外のシステマティックレビューでも、1日50〜100mgのビタミンB6摂取がPMS症状の改善に有効という報告があります。
生理痛の緩和
神経伝達や炎症物質の代謝に関与することから、生理痛の緩和にも役立つとされています。
つわりの軽減(妊娠中)
ビタミンB6は妊娠悪阻(つわり)の第一選択薬として、米国産婦人科学会(ACOG)のガイドラインでも推奨されています。日本でも産婦人科でピリドキサールが処方されることがあります。
※妊娠中の服用は必ず医師・薬剤師に相談してください。
エストロゲン代謝のサポート
肝臓でのエストロゲン代謝を助け、ホルモンバランスを整えます。
貧血予防(赤血球生成)
月経による鉄不足に加え、ビタミンB6不足も貧血の原因になります。鉄と一緒に摂ることで貧血予防効果が高まります。
肌荒れ・ニキビケア(生理前の肌トラブル)
生理前のホルモン変動による皮脂増加・ニキビにも、ビタミンB6の皮脂コントロール作用が有効です。
女性がビタミンB6を意識的に摂るべき理由
月経・妊娠・出産・更年期と、女性はホルモン変動が大きいライフステージを繰り返します。ビタミンB6はホルモン代謝と神経伝達を支えるため、女性は男性以上に意識的に摂取する必要がある栄養素といえます。
ビタミンB6の男性への効果
ビタミンB6は「女性向け」のイメージが強いかもしれませんが、実は筋トレ・疲労回復・薄毛予防など、男性にとってもメリットの多い栄養素として期待できます。男性が知っておくべき効果を紹介します。
筋肉づくり(たんぱく質代謝サポート)
筋トレをする男性にとって、たんぱく質を効率よくアミノ酸に分解・再合成するためにビタミンB6は不可欠です。
プロテインとの併用が推奨される理由
プロテインを摂取量に応じて、ビタミンB6の必要量も比例して増加します。プロテインだけを大量に摂ってもビタミンB6が不足していれば効率よく筋肉合成に使われません。
疲労回復・スタミナサポート
アミノ酸代謝・エネルギー代謝を支えることで、運動後の疲労回復をサポートします。
男性ホルモン(テストステロン)代謝への関与
ビタミンB6はアンドロゲン受容体の機能に関わることが示唆されており、テストステロンの働きをサポートする可能性があります。
薄毛・抜け毛予防(頭皮の健康)
髪の主成分であるケラチン(たんぱく質)の合成に関与するとともに、脂漏性皮膚炎による頭皮環境の悪化を防ぐことで、薄毛・抜け毛予防に役立ちます。
ストレスマネジメント
神経伝達物質の合成を助けることで、仕事のストレスやプレッシャーに対するメンタルの安定をサポートします。
ビタミンB6のうつ・メンタルへの効果
ビタミンB6は、幸せホルモン「セロトニン」や安心感を生む「GABA」といった神経伝達物質の合成に欠かせない栄養素です。近年の研究で判明した抑うつ・不安への効果を、注意点とあわせて解説します。
神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・GABA)の合成に必須
ビタミンB6は、以下の神経伝達物質の合成過程で補酵素として必須です。
・セロトニン:幸福感・安定感
・ドーパミン:意欲・快楽
・GABA:リラックス・抗不安
・ノルアドレナリン:集中・覚醒
セロトニン不足とうつの関係
うつ病の一因として、脳内セロトニン不足が知られています。セロトニンはトリプトファンから合成されますが、その過程でビタミンB6が必須です。
ビタミンB6不足によるイライラ・不安・不眠
神経伝達物質の合成低下により、イライラ・不安感・寝つきの悪さなどが現れることがあります。
【重要】治療薬ではないことへの注意
ビタミンB6で期待できる効果は補助的なもので、うつ病の治療薬ではありません。強い抑うつ症状・希死念慮がある場合は、必ず精神科・心療内科を受診してください。
ビタミンB群全体で摂ることの重要性
ビタミンB群は互いに助け合って働くため、B6単独ではなくB1・B2・B12・葉酸などとバランスよく摂取することで、より高い効果が期待できます。
ビタミンB6の効率的な摂り方と不足時の症状
せっかく摂るなら、吸収を最大化する飲み方を知っておきましょう。食事・サプリメント・医薬品それぞれの摂取ポイントと、不足・過剰摂取のリスクをまとめて解説します。
食事からの摂取
おすすめ食材は、マグロ・カツオ・鶏むね肉・卵黄・バナナ・サツマイモ・にんにくです。ただし、以下の注意点を理解しておきましょう。
・水溶性のため、煮汁ごと食べられる調理法(スープ・煮物)がおすすめ
・光・熱に弱いので、加熱しすぎない・冷凍保存で長期間置かない
・マグロやカツオは刺身で食べるのが最も効率的
サプリメント・医薬品での補給
・効率良く飲むタイミングは食後:胃内容物と一緒にゆっくり通過することで吸収率アップ
・こまめに分けて飲む:一度に大量摂取しても吸収されず尿から排泄されるため、朝・昼・夜と分割
・補酵素型(ピリドキサール5′-リン酸)を選ぶ:体内でそのまま使える活性型なので効率が良い
ビタミンB6が不足するとどうなる?
ビタミンB6が不足すると、以下のような症状が起こる可能性があります。
・肌荒れ・口内炎・口角炎・脂漏性皮膚炎・湿疹
・ビタミンB6欠乏性貧血
・神経症状(手足のしびれ・けいれん・末梢神経炎)
・イライラ・抑うつ・不眠
・PMSの悪化
・免疫力の低下
過剰摂取のリスク
食事から摂りすぎる心配はほとんどありませんが、サプリメントで1日100mg以上を長期間摂取すると、感覚性ニューロパチー(手足のしびれ・感覚異常)を起こすリスクがあります。
厚生労働省の耐容上限量は成人男性55mg・成人女性45mg/日です。必ず用法用量を守りましょう。
アリス薬局で購入できるビタミンB6医薬品
アリス薬局では、零売制度により処方箋なしで医療用ビタミンB6製剤を購入いただけます。市販サプリでは物足りない方、確かな効果を求める方におすすめの医薬品をご紹介します。
ピリドキサール錠30mg「ツルハラ」
ピリドキサール錠は、ビタミンB6の活性型(補酵素型)であるピリドキサールリン酸エステルを主成分とする医療用医薬品です。体内で変換されずにそのまま利用できるため、吸収・作用の面で効率的です。
効能効果
・ビタミンB6欠乏症の予防および治療
・口角炎・口唇炎・舌炎・急性および慢性湿疹
・脂漏性湿疹・接触皮膚炎・アトピー性皮膚炎
・尋常性ざ瘡(ニキビ)
・末梢神経炎・放射線宿酔
用法用量
通常、成人1日10〜60mgを1〜3回に分けて経口投与します。年齢・症状により適宜増減。
副作用・注意点
重大な副作用は少ないですが、まれに悪心・食欲不振・腹部膨満感などの消化器症状が報告されています。長期大量投与では末梢神経障害に注意が必要です。
サプリメントとの違い
| 医療用医薬品 | サプリメント | |
| 成分濃度 | 1錠30mgと明確 | 製品によりばらつき |
| 品質基準 | GMP+厚労省承認 | 製品による |
| 効果効能 | 医学的に承認 | 栄養補助 |
| 形状 | 活性型(補酵素型) | 製品による |
市販のビタミンB6配合サプリと比べ、医療用医薬品は成分含量が明確で、品質基準(GMP)を満たし、厚生労働省が効能効果を承認しています。確実な効果を求めるなら医療用医薬品がおすすめです。
アリス薬局でピリドキサール錠と併用がおすすめのビタミン剤を各種取り揃えております。薬剤師のカウンセリングのもと、あなたに合った医薬品をご提案しますのでお気軽にご相談ください。
ビタミンB6に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、ビタミンB6についてお客様からよくいただく質問を、薬剤師の視点でお答えします。服用前の不安や疑問の解消にお役立てください。
Q. ビタミンB6は毎日飲んでも大丈夫?
用法用量を守れば毎日の服用で問題ありません。むしろ水溶性で体内に蓄積されにくいため、毎日継続的に摂取することが推奨されます。
ただし1日100mg以上の長期大量摂取は避けてください。
Q. ピリドキサール錠とサプリメントはどちらがおすすめ?
明確な症状(口内炎・脂漏性皮膚炎・ニキビなど)がある場合は、成分量が確実で効能効果が承認されているピリドキサール錠がおすすめです。予防目的の日常補給であればサプリメントでも構いません。
Q. 妊娠中・授乳中でも摂取できる?
ビタミンB6はつわり緩和にも用いられる安全性の高い成分ですが、必ず医師・薬剤師に相談のうえで服用してください。
Q. 他のビタミン剤と併用してもいい?
はい、可能です。特にビタミンB2・B12・葉酸・ビタミンCなどとの併用は相乗効果が期待できます。ただし複数の総合ビタミン剤の重複摂取には注意してください。
Q. 効果を実感するまでの期間は?
個人差はありますが、口内炎などの粘膜症状は数日〜1週間、肌のターンオーバーによる肌質改善は約1〜2ヶ月が目安です。継続がポイントです。
Q. ビタミンB6が不足するとどんな症状が出る?
個人差はありますが、肌荒れ・口内炎・脂漏性皮膚炎・貧血・手足のしびれ・イライラ・抑うつ・PMSの悪化などが現れます。
10、まとめ
最後に、この記事のポイントをおさらいします。ビタミンB6を上手に活用して、肌・メンタル・体調のトータルケアに役立ててください。
・ビタミンB6は「肌のビタミン」と呼ばれる水溶性ビタミン
・マグロ・カツオ・鶏むね肉・卵黄・バナナ・サツマイモ・にんにくに多く含まれる
・たんぱく質代謝・皮膚の健康・神経伝達・ホルモン代謝など幅広い働きを持つ
・肌荒れ・PMS・つわり・メンタル不調・筋肉づくりなど、女性にも男性にも重要
・食後に小分けで摂取、活性型(補酵素型)を選ぶのがコツ
確実な効果を求めるなら、医療用医薬品のピリドキサール錠30mg「ツルハラ」がおすすめです。
参考文献:

薬剤師 アリス薬局代表
石井 結衣
零売薬局とは?
「処方箋なしで、病院のお薬が買える薬局」のことです。
病院のお薬は、医療用医薬品と呼ばれ、ドラックストアなどで買える一般用医薬品よりも比較的効果の高いものが多いです。
その中で、美肌・美白、アレルギー、胃、肝臓のお薬や解熱鎮痛剤、ビタミン剤、漢方薬などは、病院で処方箋を書いてもらわなくても薬局で直接購入できます。
血圧・糖尿病のお薬や向精神薬など、取り扱いの難しいお薬は、必ず処方箋が必要になります。
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(直接ご来店でも、もちろん可能ですが、事前に在庫の有無などご相談いただければお待たせすることなくご案内可能です。)
②ご来店
今飲んでいるお薬を確認されたい方は、お薬手帳をお持ちください。
保険証は不要です。(処方箋調剤の場合は必要です。)
③問診票のご記入
今飲んでいるお薬との飲み合わせや既往歴についてご不安な方はこちらでご記入ください。
④お薬の説明
お薬の飲み方や効果について説明差し上げます。
⑤お会計
現金、クレジットカード、交通系電子マネー、QUICPay、ID、paypay、LINEpayがご利用いただけます。
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住所:大阪市中央区北久宝寺町2-4-14 1階
TEL:06-7710-6509

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