マンジャロダイエットは瘦せる?おもな効果と副作用、注意点をご紹介
更新日:2025年04月08日
思ったように痩せられず、どうしたらリバウンドせずに体重を減らせるのかと悩んでいませんか?
マンジャロは、糖尿病治療薬として開発されたお薬です。抑えがたい食欲のコントロールや代謝を上げて脂肪を分解しやすくする作用があるなど、ダイエットにうってつけの効果があります。しかし、副作用や注意点などが気になる方もいることでしょう。
そこで今回は、マンジャロダイエットに興味がある人向けに「おもな効果や副作用」について、お伝えします。注意点やよくあるQ&Aもご紹介しますので、不安を払拭しましょう。
目次
マンジャロの代表的な3つの効果
マンジャロとは、2型糖尿病や肥満症を治すために使用されるGLP-1受容体作動薬です。GLP-1とGIPと呼ばれる2種類のホルモン受容体に作用することで、様々な効果を期待することができます。ここではその中でも、代表的な3つの効果についてご紹介します。
無理なく食欲を抑えられる
1つ目は「無理なく食欲を抑えられる」効果です。
マンジャロは脳の視床下部にある満腹中枢に働きかけることで、食べ過ぎを防止できます。自然と食欲が抑えられることで、無理な食事制限の必要もなく、心身への負担も少ないダイエット法といえるでしょう。
体重や内臓脂肪を減少できる
2つ目は「体重や内臓脂肪を減少できる」効果です。
マンジャロには血糖値を安定させながら、自然と食欲を抑えられるため、食事の総摂取量が減り、体重や内臓脂肪の減少に期待できるでしょう。
満腹感が持続しやすい
3つ目は「満腹感が持続しやすい」効果です。
マンジャロは胃の排出速度を遅らせることで、満腹中枢を刺激し、我慢することなく食欲を抑えられます。満腹感が持続することで、ダイエット成功に導きやすいでしょう。
マンジャロ以外の主なGLP-1受容体作動薬との違い
マンジャロ以外にも「オゼンピック」「リベルサス」といったGLP-1受容体作動薬があります。
薬名 | マンジャロ | オゼンピック | リベルサス | サクセンダ |
投与 | 週に1度の注射 | 週に1度の注射 | 毎日の経口服用 | 毎日の注射 |
効能 | 2型糖尿病 | 2型糖尿病 | 2型糖尿病 | 肥満症治療 |
特徴 | GIPとGLP-1に作用。 食欲抑制と体重減少。 |
GLP-1にのみ作用。 食欲抑制と体重減少。 |
GLP-1にのみ作用。 血糖値管理と体重減少。 |
GLP-1にのみ作用。 食欲抑制と体重減少。 |
効果としては、食欲の抑制や体重減少が主ですが、マンジャロはGIP受容体とGLP-1受容体の双方に作用する点が大きな違いとなります。
しかし、自分に合う薬剤は日々の生活リズムや体質、体重によって変わるため、医師と相談しながら選ぶことが重要です。
マンジャロダイエットはどれくらいで効果が出る?
マンジャロの効果を感じ始める時期には、個人差があります。一般的には、使用を開始してから数週間ほどで食欲が抑えられる感覚を覚える方が多いですが、体重減少といった具体的な効果が表れるには1〜3ヶ月ほどかかることは少なくありません。
ただし、これはあくまでも目安であり、効果の現れ方は生活習慣や体質、開始時の体重などによって異なります。中には、使用後すぐに効果を実感できる方もいれば、効果が見られるまでに数カ月の時間を要する方もいるでしょう。
大切なのは、短期間での劇的な変化を期待せず、継続的に取り組むことです。また、マンジャロの使用に加えて、栄養バランスの取れた食事や適度な運動による体重管理によって、望む効果に近づく可能性は高まるでしょう。
焦らず自分に合ったペースで続けながら、医師と相談して進めていくことが重要です。
マンジャロダイエットの注意すべき副作用
マンジャロダイエットは薬剤を使う手法ですが、注意が必要な副作用はあるのでしょうか?ここでは、表れやすい一般的な副作用と稀に起こる重篤な副作用のそれぞれをご紹介します。
表れやすい一般的な副作用
表れやすい一般的な副作用としては、消化器系の不調が多く、「吐き気、嘔吐、下痢、便秘、消化不良、食欲減退、腹痛」などが挙げられます。
その他の症状としては、注射部位の赤みや腫れ、痛みが表れたり、めまいや味覚障害が表れたりすることもあります
稀に起こる重篤な副作用
可能性としてはとても低いですが、低血糖症や胆嚢炎、急性膵炎などの重篤な副作用も起こる恐れがあります。
低血糖症はめまいや震え、冷や汗や意識の低下などが表れます。糖尿病で血糖降下剤を併用している場合には注意が必要です。胆嚢炎は右上腹部の発熱や痛み、急性膵炎は腹部の激しい痛みと吐き気が特徴的です。いずれの場合にも、症状が表れたらすみやかに服用は中止し、すぐに医師の診察や治療を受けましょう。
マンジャロダイエットの副作用を減らすための4つの対策
マンジャロには食欲のコントロールや代謝アップなどの魅力的な側面がある一方で、副作用もあり、不安に感じる方もいることでしょう。そこで、事前に押さえておくべき「副作用を減らすための対策」を4つご紹介します。1つずつ見ていきましょう。
一気に量を増やさない
1つ目は「一気に量を増やさない」ことです。
すぐにダイエット効果を感じたいからと量を一気に増やすのは、大変危険です。マンジャロが体に馴染むように、少しずつ量を増やしていきましょう。週1回の2.5㎎から開始し、1か月で2.5㎎ほどの増量が目安です。
適度な運動と睡眠を心がける
2つ目は運動や食事改善を促すのは、需要に合わないと思います
運動と6~8時間の睡眠を適切にとることで、マンジャロが心身に馴染みやすくなります。日ごろから寝不足の人、運動不足の人は、これを機に生活習慣を見直しましょう。
栄養バランスのとれた食事を心がける
3つ目は「栄養バランスのとれた食事を心がける」ことです。
から揚げやメンチカツなどの脂肪分の多すぎる食事は、胃腸に負担をかけます。野菜やきのこ類なども摂取して、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。食事量を腹八分目や六分目などに抑えることで、副作用のリスクも減らせます。食べ過ぎに注意をし、こまめに水分を補給するなどの工夫をしましょう。
定期的に医師の診察を受ける
4つ目は「定期的に医師の診察を受ける」ことです。
マンジャロダイエットを安全に行うためには、定期的な医師からの診察が欠かせません。適切な経過をたどれているか、医師に確認してもらうことで、副作用のリスクを減らしたダイエットにつながります。
マンジャロダイエットにまつわるよくある質問
マンジャロダイエットにまつわるよくある質問をまとめました。1つずつ見ていきましょう。
マンジャロダイエットはどんな方におすすめですか?
マンジャロダイエットは、一般的なダイエット法では減量出来ない場合に、効果が見込める治療薬です。
具体的には下記のような方におすすめできます。
・ついつい食べ過ぎてしまう方
・運動による減量が難しい方
・加齢とともに痩せにくくなった方
・従来のダイエットでは効果がなかった方
だたし、全ての方に効果があるわけではないので、医師と相談しながら投与するのかを決めましょう。
マンジャロを使用できない方の特徴は何ですか?
マンジャロの服用ができない方の特徴は以下の通りです。
・18歳未満の方
・70歳以上の方
・成分へのアレルギーがある方
・妊娠中の方・妊娠の可能性がある方・授乳中の方
・腹部に手術歴をおもちの方
・1型糖尿病の患者
・腸閉塞の既往歴をおもちの方
・低血糖のリスクがある方
・重度の腎機能障害・肝機能障害・膵炎・胆石症の疾患をおもちの方
・うつ病患者
・摂食障害がある方
副作用が表れたらどうしたらいいですか?
症状が悪化するのを防ぐためにも、副作用や気になる症状が表れた時点で、すぐに医師に相談をしましょう。
長期服用できますか?
マンジャロを長期間使用することで、リバウンドの防止ができます。しかしマンジャロの依存性が低いとされていますが、適切な効果を得るためにも、使用期間や量については医師と相談の上、決めましょう。
事前に対策を練って、マンジャロダイエットをしよう
マンジャロダイエットは、我慢することなく食欲を抑え、体重や内臓脂肪の減少に期待ができます。満腹中枢を刺激し、無理せずに行えるため、リバウンドのリスクも低いでしょう。一方で下痢や便秘、腹痛などの消化器系の副作用が起こることもあります。少しでも安全にダイエット成功させるために、適度な運動や栄養バランスの取れた食事などを心がけましょう。
また、医師の定期的な診察を受けることで、副作用リスクを減少させられます。4つの対策を取り入れて、安全なダイエットを行いましょう。
マンジャロ皮下注の商品ページ
オンライン・自由診療クリニックの参考価格
2.5mg 4週間分 36000円
5.0mg 4週間分 67000円
市販で、マンジャロ皮下注を購入することはできません。
こちらのお薬を含め、糖尿病治療薬がダイエットで使用されていることがあります。自己判断で安売りしているようなところでの購入は大変危険です。医師がきちんとカウンセリングや管理をしてくれるところで相談しましょう。
マンジャロの購入は天下茶屋内科クリニックへ
マンジャロは、公的保険が適用されない自由診療です。アリス薬局が提携している天下茶屋内科クリニックではオンラインでの処方が可能です
マンジャロは効果的な体重減少を促進する薬剤として注目されていますが、副作用について十分に理解することが大切です。特に消化器系の不調や低血糖、アレルギー反応などが考えられるため、使用中は定期的に医師と相談しながら治療を進めることが重要です。
天下茶屋内科クリニックでは、患者様お一人お一人に合わせた丁寧なカウンセリングと経過観察を通じて、副作用のリスクを抑えながら治療を提供しています。
マンジャロを使ったダイエットに興味はあるけれども副作用が心配という方は、まずはお気軽にご相談ください。
ご相談・ご注文の方は、こちらからお申し込みください。
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【参考文献】
[1]Patel, H., Khunti, K., Rodbard, H., Bajaj, H., Bray, R., Kindracki, Z., & Rodríguez, Á. (2023). Gastrointestinal adverse events and weight reduction in people with type 2 diabetes treated with tirzepatide in the SURPASS clinical trials. Diabetes, Obesity & Metabolism.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37853960/
[2]Nowak, K., & Mazur, G. (2023). Tirzepatide – a dual GIP/GLP-1 receptor agonist – a new antidiabetic drug with potential metabolic activity in the treatment of type 2 diabetes. Metabolism: Clinical and Experimental.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35593668/
[3]Jastreboff, A. M., Aronne, L., Ahmad, N. N., Wharton, S., Connery, L. E., Alves, B., Kiyosue, A., Zhang, S., Liu, B., Bunck, M., & Stefański, A. (2022). Tirzepatide once weekly for the treatment of obesity. The New England Journal of Medicine.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35658024/
薬剤師 アリス薬局代表
石井 結衣
この記事を監修した人
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