漢方薬とホルモン療法どちらから始めるべきか?
更新日:2021年12月14日
こんにちは!
大阪で処方箋なしで病院の薬が買える(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
漢方薬も気になるが、なかなか情報が少なくて決めきれない。でもなんとなく漢方薬で妊活したなどの話も聞くので、気になる。と言う人も多いのでは、ないでしょうか。こちらの記事では、どちらを先に始めるべきなのか?漢方薬を始めるならいつがいいか?など具体例から知ることができます。
タイミング療法で自然に授かりたい
病院に行くほどではなく、タイミング法でチャレンジしたい。
しかし、冷えやPMSなど体の不調があり、授かりやすい体質になるため体を整えておきたいというときにおすすめです。
今ある不調を改善し、整えていくことで授かりやすい体質に近づくことができます。
生理痛が重い
生理痛が重い場合、子宮内膜症の可能性があるので一度、病院への受診を推奨します。受診されて子宮内膜症などの病気がないことをまず確認しましょう。
その上で子宮内膜症も含め”生理痛が重い”原因は、東洋医学では生理が重いことを「お血」という症状ととらえます。この「お血」は血が滞ってしまっている状態のことです。
「お血」があると、血の巡りが悪く、子宮・卵巣にしっかり栄養が運ばれない、子宮内膜がきれいに剥がれ落ちないので、次の子宮内膜を厚くする準備がきちんとできなく授かりくい体質になってしまいます。
「お血」の治療は婦人科漢方薬の得意とする分野です。
漢方薬ではこういった「お血」の症状を改善し、授かりやすい体へと導きます。
1年以上妊活しているがなかなか授かれなく悩んでいる
1年以上タイミング療法をしているがなかなかうまくいかない場合、もちろん漢方薬から先に初めていただいてもかまいませんが、こちらでは器質的な異常がないか、1度病院さんを受診していただくことを推奨しております。
漢方薬は、子宮内膜を厚く手助けや卵子の質の向上、生理できっちり不要物を排出し、着床の準備をすることは可能です。
しかし、いくら授かりやすい体になっていも、肝心の「卵管が詰まっている場合」や「細菌感染により子宮内膜が慢性的に炎症している場合」などは、いくら漢方薬を服用していても改善することができません。
ですので、一度病院を受診していただき、「子宮・卵巣などに問題はない」と確認していただいてから、漢方薬を推奨しております。
その中で「ホルモンバランスが乱れて排卵していない」「卵巣嚢腫があって授かりにくい」などわかっていれば、その疾患も加味し、体の全体のバランスを整えるため、ホルモン剤だけでなく漢方薬でアプローチすることも漢方薬単剤でアプローチすることも可能です。
病院へ行ったが子宮・卵巣には全く問題がないと言われた
漢方薬をはじめるときは、西洋医学的な検査で明らかになっている必要はありませんのでご安心ください。
むしろ、「病名がはっきりしないけど体調が悪い」「病院では異常なしと言われた」場合でも治療を受けていただけるのが漢方薬の強みです。
お客様の体質・症状をお伺いし身体のバランス(気・血・水の過不足など)の歪みにアプローチし治療を行っていくことができます。
もし漢方薬を始めたいけど、自分の体質にあっているかわからず、なかなか勇気がでないという方も、カウンセリングは無料ですので、ぜひご検討ください。
薬剤師
山田 明里紗
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