妊娠の初期症状!兆候はいつから始まるの?
更新日:2021年11月27日
こんにちは!
処方箋なしで病院の薬が買える薬局(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
妊活をしていると、体調の変化に敏感になるという方も多いでしょう。 「あれ?もしかして妊娠?」と、検査をする前に感じることも少なくありません。 本記事では、妊娠の初期症状はいつから始まるのか、どういった症状が現れるのか等、詳しくご紹介したいと思います。 現在、妊活中の方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
「妊娠超初期」と「妊娠初期」の違い
基本的に妊娠期間は、初期・中期・後期の3つの期間に分けられます。 妊娠0週〜15週が妊娠初期、妊娠16週〜27週が妊娠中期、妊娠28週〜39週が妊娠後期です。 妊娠初期の中でも、妊娠0週〜3週を妊娠超初期と呼びます。(通称であり、医学用語ではありません) 妊娠の周期は、妊娠前の最後の生理日を妊娠0日(妊娠0週のスタート日)とします。 そのため、正確には、妊娠超初期となる妊娠0週から2週は、まだ妊娠していません。 妊娠2週〜3週が、実際に受精や着床し妊娠が成立したタイミングなのです。 妊娠検査薬で反応が出るのは、妊娠5週目頃(生理予定日の1週間後)で、妊娠超初期の段階では検査薬で正しい判断をすることができません。 それでも、妊娠超初期に体の変化を感じたという女性も多いのです。
妊娠の初期症状が始まる時期
一般的には、妊娠の症状は、本来の生理予定日頃(妊娠4週目頃)から現れるという方が多いです。 しかし、早ければ、妊娠超初期の段階(妊娠2週〜3週目頃)に、初期症状らしき体の変化を感じたという方もいるようです。
よくある妊娠の初期症状
妊娠の初期症状は人によって、本当に様々です。 症状を強く感じる方もいれば、ほとんど感じなかったという方もいらっしゃいます。 ここでは、妊娠の初期症状でよく見られるものをご紹介しますが、これらは全ての方に当てはまるというわけではありません。 そのため、あくまでも参考と考えて頂くのが良いでしょう。
おりものの変化
妊娠初期には、おりものの様子に変化が現れることがあります。 量が増える、水っぽくなる、生臭いニオイがするなど、変化の仕方は、人によっても異なります。 また、着床出血(受精卵が子宮内膜に着床した時に生じる出血)が原因で、ピンク色や茶色のおりものが出ることも少なくありません。 血が多量に混ざっている場合や、ニオイがきつすぎる場合、ボロボロとしたおりものが出るような場合には、細菌感染や子宮外妊娠などの可能性もありますので早めに受診しましょう。
生理痛のような痛みや腹痛がある
妊娠すると、hCGホルモンが分泌されます。 hCGホルモンは、妊娠の継続や胎児を育てるための重要なホルモンで、妊娠検査薬は、このホルモンの分泌量で妊娠の有無を判断します。 妊娠初期には、このhCGホルモンの影響や、ホルモンバランスの乱れが原因で、下腹部に生理痛のような痛みを感じる方も多いようです。
眠気がある
妊娠初期には、きちんと睡眠をとっていても、日中とても眠くなるという方が多いです。 また、眠いだけでなく、なんだか体がだるく起きるのが辛いと感じる方もいます。 これも、妊娠すると分泌されるhCGホルモンの影響だと言われています。 あまりの体のだるさや眠気で、風邪をひいたと勘違いする方も少なくありません。 喉の痛みや咳などの症状が無ければ、妊娠の初期症状である可能性が高いと言えます。
生理の遅れ・普段とは異なる出血
生理周期が安定しているにも関わらず、生理予定日になっても月経が始まらない場合は、妊娠している可能性が高いです。 また、生理予定日付近で出血があっても、量が少ない等、いつもと様子が違う場合も妊娠の可能性があります。 生理だと思っていたのが、着床出血ということや、子宮外妊娠による出血ということもあるのです。 そのため、生理が遅れていたり、いつもと違う出血があったりする場合には、検査薬の使用や産婦人科の受診をオススメします。
基礎体温が高い状態が続く
妊活をしていると、基礎体温を記録している方が多いでしょう。 本来なら、排卵が始まってから2週間は高温期が続き、生理が始まるタイミングで体温が下がり低温期に移行します。 しかし、妊娠している場合は基礎体温が下がらず高温期が続くのです。 そのため、基礎体温が高い状態が2週間以上続く場合は、妊娠している可能性があると考えて良いでしょう。
吐き気などのつわり症状
一般的に、つわりは妊娠5週頃から始まると言われています。 つわりも個人差が大きいものですので、妊娠5週よりも前に始まる人もいれば、妊娠中一度もつわりを経験しないという方もいるのです。 つわりの代表的な症状には、吐き気やニオイに敏感になる、空腹が気持ち悪いなどがあります。 普段は気にならなかったニオイが突然不快に感じたり、気持ち悪さや吐き気を感じる場合は、妊娠の初期症状である可能性も高いでしょう。
気持ちの落ち込みやイライラ
妊娠初期は、ホルモンバランスが乱れることで、気持ちが不安定になることが多いです。 突然、気持ちが落ち込んだり、普段は気にならないような事にイライラしたり、急に悲しくなって涙が出たりすることもあります。 自分の気持ちをコントロールできなくなり、不安を感じる方も多いですが、できるだけリラックスして過ごし、上手に気分転換を行うことが大切です。
便秘や頻尿
妊娠すると、ホルモンバランスの変化や、つわりによる食生活の変化で便秘になる方も多いです。 また、少しづつ子宮が大きくなることで、膀胱が圧迫され、頻尿になる方も少なくありません。 便秘は、できるだけ放置せず改善することが大切です。 食生活の改善などが難しい場合には、薬を使用して便秘を改善する方法もありますが、妊娠中は自己判断での服薬は危険ですので、必ず医師や薬剤師に相談するようにしてください。
食欲の変化
妊娠初期は、食欲に変化が現れる方も多いです。 空腹を感じることが増え、いつも以上に食べてしまうという方もいれば、食欲が無くなり、食事の量が減るという方もいます。 これには、つわりの影響もあると考えられます。 ただし、食べすぎによる体重増加、食べないことでの栄養不足、どちらも妊娠に悪影響を与えますので、食欲のコントロールが難しい場合には医師に相談されることをオススメします。
妊娠の初期症状を感じたら検査薬や産婦人科の受診を
妊娠の初期症状は、人によって大きく差があるため「この症状がでたら妊娠している」と言えるものではありません。 また、いつから初期症状が出始めるのかも、人によって異なるのです。生理予定日の約2週間前〜生理予定日の1週間後あたりに、今回ご紹介したような症状や体の変化を感じる場合には妊娠の可能性も考えられます。 妊娠の初期症状のような体の変化が続く場合や、生理予定日を過ぎても月経が始まらない場合には、検査薬を使用するか産婦人科を受診するようにしてください。
薬剤師
山田 明里紗
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