着床しやすくなる高温期の過ごし方
更新日:2021年11月22日
こんにちは!
処方箋なしで病院の薬が買える薬局(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
無事、卵子と精子が出会っても、その受精卵が、子宮内膜に着床そして、その状態が維持去れる必要があります。
つまり受精したら終わりではなく、その後の母体のケアもとても重要になってきます。
では、高温期はどうやってすごせばいいの?
着床するためには安静にしておかなければならない?などの疑問に対して今回は、着床しやすくするための高温期の過ごし方についてご紹介させていただきます。
目次
高温期の運動
身体を動かすと血流がよくなるため軽い運動は有効です。
着床に安静が必要であり、自電車などに乗らないほうが良いという科学根拠はありませんが、心拍数が著しく増加するような激しい運動は控えることが無難です。
高温期の食事
着床を維持するためにも、授かりやすい身体の土台が必要です。
受精卵、着床するためにはエネルギーや栄養素はかかせません。
またそれを維持するためにも、栄養が必要です。
バランスの摂れた食事は、必要不可欠です。
なかなか時間がなくて、きちんとできないという人は、
糖質をお米や芋などの複合糖質から摂取する
気をつけたい糖質は、白砂糖・ブドウ糖果糖液糖など
血糖値が急上昇すると卵子を糖化させてしまい老化を促進してしまう可能性があります。
肉、魚、豆腐(豆)などは偏らないようにする。
どれも身体に摂って必要なタンパク質です。
肉…赤身の肉は吸収に優れたヘム鉄が豊富で、血をつくる原料になる。
魚…子宮内膜や受精卵などの細胞の膜を形成し、良質な油に富む
豆腐…脂質が少なく良質なタンパク質源。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの原料であるトリプトファンを多く含む。
肉、魚に偏りすぎると脂質の摂取が多すぎたり、酸性食品に偏りすぎる傾向があるので、タンパク質をしっかり摂取するためにも肉×豆腐。魚×豆腐など上手に組み合わせいくと全体のバランスがよくなります。
野菜はなるべく色の濃いもので摂る
色の薄い野菜はビタミンCや食物繊維に富む一方、色の濃い野菜はこの2つの栄養素に加えて、抗酸化物質であるβカロテンやフィトケミカルに富むため、受精卵の酸化を防ぐことに繋がります。
お野菜をいろんな種類は面倒だ!と思うときこそ、人参やかぼちゃ、ブロッコリーなど色の濃い野菜を摂取しましょう。
またマルチビタミンを含むサプリメントもおすすめです。
ストレスをためない
ストレスは体内で過剰な活性酸素を産生してしまうため。
・リフレッシュすること
・抗酸化物質の食べ物を摂取すること
・部屋に観葉植物を置くなど
がおすすめです。
着床に関わる睡眠
睡眠中は、日中の疲れを癒やす成長ホルモンや、卵子の酸化・老化を防ぐことがわかっているメラトニンが分泌されるため、高温期では重要となります。
成長ホルモンが分泌されやすい時間帯:夜10時~深夜2時
メラトニンが分泌されやすい時間帯:深夜2~3時
がピークとなり、排卵は眠っているときに起こることが多いため、睡眠不足は着床率の低下に繋がります。
高温期の入浴
入浴も大切な生活習慣の1つです。
身体の芯から温めるために、最低15分は湯船に浸かりましょう。
シャワーだけではNG!毎日の入浴で妊活力UP
身体を温める
冷え性を改善するという基本的なことは、排卵期にかぎったことではありません。
受精卵や受精卵のベッドである子宮内膜に安定して栄養を送るためには冷えは大敵です。
冷えてしまうと血流が悪くなってしまうため、酸素や必要な栄養の供給が途絶えてしまい、着床率の低下につながってしまいます。
いかがでしたでしょうか。
高温期は特に、激しい運動や身体を温めることが重要になってきます。
時間がなくてなかなか栄養が摂れない方はサプリメントからの摂取もおすすめです。
特に国が推奨している妊娠前の葉酸は食事からは摂りきれないためサプリメントから摂取する必要があります。
安心安全なサプリメントの選び方がわからない!という方は、ぜひ今ご検討されているものも含めてお気軽にご相談ください。
参考:
薬剤師
山田 明里紗
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