男性の「精子力」を向上させる4つの習慣
更新日:2021年11月12日
こんにちは!
処方箋なしで病院の薬が買える薬局(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
世界保健機関(WHO)が発表した不妊症の原因の統計によると、男性側の原因が24%、男女共に原因がある場合が24%と、合計約50%が男性による因子であることがわかっています。
一般的な不妊治療となると、「女性が“婦人科”へ頻回に通い治療する」というイメージが強いかと思いますが、男性自身も、よい精子をつくよう日々心がけが、妊娠への近道になります。
精子の老化を早める大きな要因は酸化を受けることです。
精子は酸化ストレスを受けると、体内で活性酸素が発生しDNAの損傷が起こってしまいます。
DNAが損傷した精子は、受精しにくく、妊娠に至っても流産しやすくなってしまいます。
体内で過剰な活性酸素を産生しないようにしることが大切です。
活性酸素はミトコンドリアで消去されるので、
という記事も男性共通の妊活情報になります。
ここでは、具体的な生活習慣をご紹介させていただきます。
1.禁煙
喫煙により体内で活性酸素が発生し、精子のDNAを傷つける可能性があります。
また喫煙することで血液循環が悪くなるため、ペニスの血流も悪くなりEDや射精不全の原因になります。
2.禁欲しすぎない
1回の射精でたくさんの精子が入っていたほうがいいと考えられる方もいっらしゃるかもしれません。ですがそれは逆効果です。
古い精子は新しい精子を痛める可能性があるため、精子全体の質の低下を招きます。
また体内に長くいることで、酸化ストレスを受けやすく精子の運動率が低下します。
不妊のクリニックでも、妊活に臨む最適な禁欲期間(射精しない期間)は、2~7日であるとされています。
3.股間を温めすぎない
睾丸は、熱を上げないようにするため、身体の外側にぶらさがる構造になっています。
精子の昨日を保つには35度が理想的とされており、下着も熱がこもりにくく、風通しがいいトランクスがおすすめです。
同じ理由で長時間の入浴やサウナも控えましょう。
4.男性ホルモン抑制作用の育毛剤を使用しない
AGA(男性型脱毛症)の治療薬で、成分名:フィナステリドというものがありますが、こちらは男性ホルモンを抑制する働きがあり、精子の質を悪化させてしまいます。
副作用として、性欲減退、射精障害、精子の数現状、EDなどが報告されていますので、妊活中は避けましょう。
参考:https://haruneclinic.com/
薬剤師
山田 明里紗
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