妊活スタート!生理周期の目安を知ろう
更新日:2021年12月07日
こんにちは!
大阪で処方箋なしで病院の薬が買える(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
これから妊活を始めようという方は、まず自分の生理周期の目安を知ることが大切です。 生理周期の目安を知ることで、妊娠しやすいタイミングを知ることもできます。 また、生理周期がバラバラな場合、妊活に悪影響を与える可能性もあるのです。 本記事では、これから妊活をスタートする方に向け、生理周期について詳しくご紹介したいと思います。
目次
妊活にも大きく関わる生理周期とは?
生理周期とは、生理開始日から次の生理が始まる前日までのことです。 自分の生理周期を知ることは、自身の体の変化や妊娠しやすい時期などを知る為にも、とても大切なのです。 まず、生理周期は、4つのサイクルに分けることができます。
生理周期の4つのサイクル
卵胞期
生理が終わってから、排卵期までの期間を「卵胞期」と言います。 この時期に、卵巣のもととなる原始卵胞が卵巣の中で成長し、卵胞ホルモンの分泌量が増えて子宮内膜が増殖することで、妊娠に備えた状態を作ります。
排卵期
排卵日を含む前後数日が「排卵期」です。 卵胞ホルモンの分泌が最も多くなったタイミングで、排卵期がスタートします。 排卵日は、卵巣から卵子が排出され、卵管内へ進みます。 排卵日3日前〜排卵日の1日後は、最も妊娠しやすい時期ですので、妊娠を望む場合は、このタイミングで性交渉を持つのが良いでしょう。
黄体期
「黄体期」は、排卵して次の生理が開始するまでの時期のことです。 黄体ホルモンがたくさん分泌されるこの時期は、子宮内膜が厚くなり、受精卵が着床しやすくなります。
月経期
生理で出血が始まり、出血がなくなるまでの間を「月経期」と言います。 受精卵が着床しなかった子宮内膜が剥がれて、血液と共に体外へ排出されることで生理が始まるのです。 妊娠が成立した場合は、月経期は始まりません。
次に、自分の生理周期を正しく把握するための、生理周期の数え方をご紹介します。
生理周期の数え方
生理周期を数える際は、前月の生理が始まった日から、次の生理開始日の前日までの日数を数えてください。 この時、おりものに血が混ざったような状態は、生理開始日とは捉えず、明らかに出血があった最初の日を生理1日目と数えます。
正常な生理周期
通常、生理周期は25日〜38日の間で、変動が6日以内であれば、正常な生理周期だと言われています。 これらの範囲に当てはまらず、生理周期が短かったり長かったりする状態が、毎回続く場合は生理不順です。 また、生理が3ヶ月以上こない無月経や、経血量が極端に少なかったり多かったりする状態が続く場合も、生理不順となります。
妊活中に生理周期が乱れる原因
生理周期は、その時の体調やホルモンバランスに大きく影響を受けます。 そのため、妊活中に生理周期が乱れることも少なくありません。 ここでは、生理周期が乱れる主な原因を2つ、ご紹介します。
ホルモンバランスの乱れ
生理は、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌によって起こります。 このホルモンの分泌バランスが乱れると、生理周期の乱れの原因となるのです。 ホルモンバランスが乱れる原因には、ストレスや睡眠不足、急激な体重の増減などが考えられます。
子宮や卵巣の病気
子宮筋腫や子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群など、子宮や卵巣の病気が原因で生理周期が乱れることもあります。 その他にも、甲状腺や脳下垂体の腫瘍などが原因となっている可能性もありますので注意が必要です。
妊活中に生理周期を整えるための対策
生理周期を整えるためには、下記のようなことに気をつけましょう。
ストレス解消
妊活中は、何かとストレスが溜まりやすくなります。 しかし、ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れ、生理周期の乱れに繋がりますので、注意が必要です。 できるだけ、ストレスを溜め込まないように、ご自身に合ったストレス解消法を見つけましょう。
睡眠不足を解消
睡眠不足の状態が続くと、ホルモンバランスが乱れやすくなります。 妊活に関わらず、睡眠は健康を維持するために大切ですが、妊活中は特に睡眠をしっかり取るようにしましょう。
バランスの良い食事
急激なダイエット、急な体重増加も、ホルモンバランスが乱れる原因です。 適切な体重管理の為にも、暴飲暴食や過度な食事制限を避け、バランスの良い食事を心がけましょう。
激しい運動を避ける
妊活中は、適度な運動が大切だと言われています。しかし、極端に激しい運動は、生理不順の原因となるのです。そのため、妊活中は激しい運動を避けるようにしてください。
妊活中でも生理周期が安定しない場合は早めの受診を
生理周期は、自分の体の状態を知るためにも大切な情報です。 生理周期は個人差があるものですが、安定しない場合は子宮や卵巣などの病気の可能性も考えられます。正常の範囲を超えて、生理周期の乱れが続く場合は、軽視せず早めに医療機関を受診するようにしてください。
薬剤師
山田 明里紗
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