【妊活】メンタルが不安定になる原因と対策
更新日:2021年11月12日
こんにちは!
処方箋なしで病院の薬が買える薬局(零売薬局)アリス薬局の薬剤師 山田明里紗です。
妊活が長期間続くと、精神的負担が大きく、メンタルが不安定になる方も多いです。
特に、不妊症と診断された人は、がん患者が抱える精神的な負担と同じレベルの心の負担を抱えているとも言われています。
妊活中は、メンタルが不安定になり、精神的なストレスが溜まると、妊娠に悪影響を与えるためメンタルケアが大切です。
本記事では、妊活中にメンタルが不安定になる原因や、対策方法について、ご紹介したいと思います。
妊活中にメンタルが不安定になる原因
妊活や不妊治療中、メンタルが不安定になるのには、様々な要因が考えられます。
ここでは、大きく4つに分けて、ご紹介します。
1.経済的な不安
まず1つ目は、経済的な不安によるものです。 妊活で不妊治療を行う場合は、それなりの費用が必要になります。
不妊治療の内容によって、かかる費用は異なりますが「体外受精」や「顕微授精」など保険適用外の治療を行う場合は、1回に20万円〜60万円程の費用が必要になるため金銭的な負担が大きいです。
このような経済的不安も、妊活中のメンタルに影響を与える原因の1つだと言えるでしょう。
詳しくは、こちらの記事をご確認ください。
2.身体的な負担
2つ目は、肉体的な負担によるものです。
不妊治療を行うとなると、様々な検査や処置が必要になります。
中には、卵管像影検査のように痛みを伴う検査や、採卵など手術が必要になる場合もあるため、身体的な負担も少なくないのです。
さらに、身体的な負担を乗り越えたからといって、必ず妊娠できるというわけではないという「先の見えない不安」もメンタルが不安定になる原因だと言えるでしょう。
3.周囲の環境や言動
3つ目は、周囲の環境や言動によるものです。
例えば、親族から「子どもはまだなの?」や「孫の顔が見たい」などと言われ、辛い思いをしているという方も少なくないでしょう。
さらに、友人の妊娠・出産報告に心から喜べず、複雑な感情を抱えているという方も多いようです。
また、パートナーがあまり協力的でなかったり、職場の理解が得られなかったりと、周囲の環境がメンタルに影響を与えるケースも少なくありません。
4.ホルモンの影響
4つ目は、ホルモンの影響によるものです。
不妊治療では、排卵誘発剤を使用することも多いです。
例えば「クロミッド」という薬は、卵胞の成長に必要なホルモンの分泌を促進し、卵胞の成熟や排卵を促す効果があります。
しかし、この「クロミッド」には、情動不安の副作用が生じることがあるのです。
排卵期や生理前に「イライラ」などの症状(PMS)が出る女性も多いですが、それもホルモンの影響によるものです。
このように、ホルモンはメンタルバランスに密接に関係しているため、精神的不安定になる要因だと言えます。
妊活中のメンタルヘルス対策
前述の通り、妊活中は様々な要因から、メンタルが不安定になります。
しかし、ストレスは妊娠に悪影響を与えるため、メンタルケアを行い、対策をとることが大切です。
ここでは、妊活中のメンタルヘルス対策を、ご紹介したいと思います。
趣味や楽しみを持つ
妊活中、不安定になるメンタルをコントロールするためにも、趣味や楽しみを持つことが大切です。
ここでは、気軽にできるストレス発散方法の一例をご紹介します。
・美味しいものを食べる
・ショッピングに出かける
・ヨガなどの運動をする
・マッサージをする
・旅行に行く
・アロマテラピー
・映画を見る
上記以外にも、自分が楽しいと思える趣味を見つけてみてくださいね。
パートナーとのコミュニケーションを増やす
妊活中は、夫婦のコミュニケーションがとても重要です。
コミュニケーションを増やすことで、気持ちのすれ違いを防ぐことに繋がります。
妊活は、女性1人で行うものではありませんので、夫婦で協力して赤ちゃんを迎える準備をしてくださいね。
詳しくは、こちらの記事をご確認ください。
相談/カウンセリング
メンタルが不安定な時には、誰かに相談することも大切です。
友人や、パートナーなどに話してみるのも良いでしょう。
ただ、友人やパートナーが理想の返答をしてくれるとは限りません。
思っていたものと違う返答によって、余計に落ち込んでしまう可能性もあるでしょう。
そのような場合には、プロのカウンセラーに相談するのもオススメです。
その他にも、同じように不妊に悩みを持つ方や経験者が集まるコミュニティーや自治体の相談センターなどを、利用してみるのも良いのではないでしょうか。
参考:サポート・グループ&スマイルさろん/おおさか不妊専門相談センター
漢方薬などの薬物療法
妊活中のメンタルケアには、漢方薬などを使用することもできます。
漢方薬は西洋薬に比べ、副作用のリスクが少なく、眠気などを伴うこともないため、服用しながら日常生活を送りやすいです。
妊活中のメンタルケアに使用する、漢方薬の一例をご紹介します。
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)
・抑肝散(よくかんさん)
漢方薬は、同じ症状でも、一人ひとりの体質や体力などによって処方が異なります。
そのため、自己判断での服用は避け、漢方に精通した薬剤師や医師に相談して処方してもらうことが大切です。
アリス薬局では、漢方に精通した薬剤師が充分にカウンセリングを行い、お客様のお悩みに合わせた漢方薬をご提案させていただきます。
また、アリス薬局が運営している当サイト「妊活情報.com」では、薬剤師のカウンセリング(通話・LINE)や漢方薬の購入をオンラインで行うことが可能です。
家にいながら、安全に漢方薬を服用することができますので、ぜひ、ご活用下さい。
参照:不妊治療の医療的な患者の心身の負担/東京都 家庭と仕事の両立支援ポータルサイト
薬剤師
山田 明里紗
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